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事例紹介

エンサイドットコム証券の日本国債電子取引プラットフォームをクラウドで再構築

エンサイドットコム証券株式会社様

概要

シンプレクスは、エンサイドットコム証券様が運営する日本国債の私設取引システム(Proprietary Trading System、以下PTS)であるエンサイ・プラットフォームをクラウドへ移行し、再構築しました。

2002年のサービス開始以来使用していたシステム・アーキテクチャを刷新して、オンプレミス環境からクラウド環境へ移行するとともに、投資家向けアプリケーションを刷新し、インターフェースとユーザビリティを大幅に改善しました。
今回のクラウド移行によって、ハードウェアやミドルウェアなどのインフラ基盤の定期的な保守期限対応が基本的に不要となり、機能の改修や拡張を機動的に行えるよう環境を整えることができました。
この利点を最大限に活用して、エンサイ・プラットフォーム利用者のニーズに短期間で柔軟に対応し、利便性の更なる向上を目指してご支援を継続しています。

導入背景

エンサイドットコム証券様のエンサイ・プラットフォームには以下の課題がありました。

  • オンプレミス環境でミドルウェアやハードウェアなどのシステムを保有・運用しているため、数年に一度発生する大規模なシステム更改対応(保守サポート切れ対応)に多くの費用や人的リソースが取られ、マーケットの変化や顧客からの要望に応じたタイムリーかつ継続的な開発が困難
  • 特定ベンダーの製品依存によるベンダーロックが発生し、エンジニアのアサイン・調達が困難
  • モノリシックなアプリケーションアーキテクチャにより、システム機能の一部を変更する都度、他機能への影響確認や修正が発生し、システムの保守性が低下
  • データの蓄積は行っていたものの、データ利活用の際に、ベンダーにデータ抽出作業を依頼する必要があり、タイムリーなデータ利活用・分析が行えない
  • PTSという特性上、可用性・耐障害性を重視する必要があるが、オンプレミスであるためにシステム運用にかかるコストが大きい

得られた成果

クラウド移行によりビジネス課題を解消

オンプレミスで稼働するシステムのインフラをクラウド環境に移行しました。
これにより、従来、数年おきに発生していた大規模なシステム更改に係る費用や人的リソースを均一化し、必要なタイミングで適切に対応できる体制を整備することができました。またマーケットの変化等によりキャパシティの変更が必要な場合にも、柔軟に対応することが可能となりました。
なお、クラウド環境への移行後においてもFISC安全対策基準に準拠しています。

保守性と拡張性に優れたアプリケーションアーキテクチャを採用し、ビジネス戦略に即したタイムリーな更改を実現

約20年前に設計されたモノリシックなアーキテクチャを一新し、マイクロサービス・アーキテクチャを採用したことに加え、汎用的な技術スタックを採用しました。これにより、低コストでシステム運用することが可能となるとともに、メンテナンス性が向上し、短期間で機能を修正・追加することが可能となりました。

データ活用の利便性と耐障害性の向上

エンサイ・プラットフォームのデータベースとリアルタイムで同期するEUC(エンドユーザコンピューティング)用データベースを構築することにより、ベンダーに依頼することなく、ユーザ自身でデータを収集、分析、活用できる環境を実現しました。
また、クラウドを活用することにより、広域災害にも対応した高い可用性を低コストで実現し、それまで課題であった耐障害性も改善しました。

お客様情報

エンサイドットコム証券株式会社様
所在地
東京都千代田区神田錦町1丁目16番1号
URL
https://www.yensai.com/
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