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事例紹介

大阪取引所のOSE-FX取引所システムを導入

大阪取引所様

概要

2009年7月に創設された大阪取引所の外国為替証拠金取引(FX)市場、OSE-FX。シンプレクスは、このOSE-FX取引所システムの構築にあたり、ミッションクリティカルな取引所システムに求められる高信頼性と高機能性の両立を実現しました。

導入背景

OSE-FXが創設された2009年当時、個人投資家を中心としてFXの取引量が増加を続けていました。一方で、価格決定プロセスにおいて高い透明性を有し、取引相手の信用リスクを排除することのできる取引所に、FXを上場させることを求める機運が高まっていました。加えて、2007年9月に施行された金融商品取引法により、証券取引所において証券以外の金融商品を取り扱うことが可能となりました。 このような状況の下、大阪取引所では、裾野の広い投資家に外国為替商品に関する投資手段・ヘッジ手段の新たな選択肢を提供することで、投資家の利便性を向上させることを目的として、取引所FX市場の創設を決定しました。

得られた成果

取引所システムに求められる高信頼性と高機能性を両立

ミッションクリティカルなシステムである取引所システムでは、高い次元での高信頼性と高機能性の両立が求められます。OSE-FXの取引所システムの構築・運営を担うシンプレクスは、取引所が求める高レベルの信頼性と高機能性の両立を実現。お客様からは「システムの高信頼性・高機能性はもとより、初の仕組みづくりという困難を柔軟に乗り越えていただいた」との評価をいただきました。

国内最高クラスのレイテンシーとなる平均2ミリ秒を実現※

OSE-FX取引所システム構築における最大の成果は、システム信頼性の確立に加え、レイテンシーと呼ばれる「注文受付と約定の処理速度」でした。2009年当時、本プロジェクトの目標は、大阪取引所の株式・先物系の現行システムを上回るスピードの実現でした。最終的には国内最速クラスのレイテンシーとなる平均2ミリ秒を実現しました。

少数精鋭のプロジェクト体制により開発効率を大幅に向上

一般的に、取引所システム構築などの大規模プロジェクトにおいては、開発ピーク時に数百人を要するともいわれています。しかしながら、シンプレクスの豊富な経験とノウハウを兼ね備えたプロジェクトチームは、既成概念に捕らわれることなく、新しい開発手法を採用。結果として、少数精鋭で開発効率を大幅に向上させ、短期間でプロジェクトを完遂しました。

機動性の高いサポート体制でシステム保守負担を軽減

シンプレクスでは、コンサルティングから、システム開発、運用・保守まで、すべて自社内で担当しています。そのため、すべてのフェーズにおいて機動性の高いサポート体制を実現できます。2009年のシステム稼動以来、シンプレクスが24時間/365日体制でシステムの安定稼動をサポートすることで、大阪取引所のシステム保守負担の軽減に貢献しています。

システム概要

本システムは、(1)個人投資家をエンドユーザとする証券会社・FX事業会社の委託取引、および自己取引による注文(板情報)を管理し、マッチングを行う取引システム、(2)取引参加者に時価情報を配信する相場報道システム、(3)取引参加者、並びに大阪取引所内部が必要とする清算処理機能を提供する清算システムなどにより構成されています。

レイテンシーの値は当社検証によるものです。

お客様情報

株式会社大阪取引所様
所在地
大阪市中央区北浜一丁目8番16号
URL
http://www.jpx.co.jp/
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