シンプレクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金子英樹、以下:シンプレクス)は、このたび、いちよし証券株式会社(本社:東京都中央区、代表執行役社長:玉田弘文、以下:いちよし証券)の機関投資家向け株式トレーディングシステム刷新案件を受注しました。
本案件では、多様化する機関投資家のニーズに応えるべく、豊富なアルゴリズム・ストラテジーを標準搭載したASP型の株式取引統合ソリューション「SimplexBLAST(シンプレクス・ブラスト)」に加え、ダークプールソリューション「SimplexBLAST X(シンプレクス・ブラスト・エックス)」が採用されました。
導入背景
2018年1月にMiFIDⅡ(第2次金融商品市場指令)が欧州で施行されたことに伴い、日本においても、機関投資家が証券会社に支払う費用(取引執行費用とリサーチ費用)の分離明確化が注目されてきました。こうした規制の影響もあり、アルゴリズム・トレーディングの高度化に代表される、最良執行の実現に向けた抜本的なシステム整備が、証券市場全体の重要なテーマとなっています。
こうした状況に鑑み、いちよし証券では、サービスレベルの向上(機能および安定性)を図ることで、国内外の機関投資家からのオーダーフローの拡大を目指すべく、株式トレーディングシステムの刷新を決定しました。
評価されたポイント
本案件の受注にあたっては、VWAP/TWAP/POV/IS/Peg/Iceberg/Sniper/StopLossなど、豊富なアルゴリズム・ストラテジーを「SimplexBLAST」が標準搭載している点、および、アルゴリズム執行計画を事前・事後で素早くモニタリングできる点が評価されました。また、「SimplexBLAST」に精通した100名を超える金融専門エンジニアを擁し、1997年の創業以来、日本を拠点として事業を展開するシンプレクス特有の「ハイレベルなサポート体制」も高く評価されました。
株式取引統合ソリューション「SimplexBLAST」の特長
「SimplexBLAST」は、業界トップクラスの執行レイテンシーを誇る株式取引統合ソリューションです。委託(計らい、DMA、DSA)、自己取引(プロップトレーディング、ファシリテーション)といったフロントオフィス業務から、ポジション管理、アロケーション、建玉管理、コンファメーションレポート等のミドルオフィス業務に至るまで、あらゆる株式取引業務を支援しています。モジュール単位での導入や、ASP導入にも対応するなど、証券会社毎のニーズに応じて、フレキシブルに導入できる点が評価され、多くの証券会社に採用されています。
本案件では、「SimplexBLAST」の豊富な機能のうち、(1)FIXゲートウェイ、(2)ナイト・キューイング、(3)オーダー・マネジメント、(4)バスケット・トレーディング、(5)アルゴリズム・トレーディング、(6)プレ・トレード・リスク・マネジメント、(7)コンプライアンス・チェック、(8)ミドルオフィス、(9)マーケットフィード、(10)マーケットアクセス、(11)SOR、(12)ダークプール、(13)エクストラ・ネットワークサービス等が採用されると共に、バックシステムとの連携やEUCにも対応する予定です。