シンプレクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金子英樹、以下:シンプレクス)は、SMBC日興証券株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長(CEO):近藤雄一郎、以下:SMBC日興証券)の「相続手続き業務システム」を構築しました。
本システムは、証券業界で初めて*1の取り組みとなる、被相続人の死亡連絡・相続手続き受付から、相続人への資産の振替までの全ての手続きをインターネット上で完結できる*2「相続手続きフロントシステム」*3と、相続事務のさらなる効率化を実現する「相続事務ミドル・バックシステム」で構成され、2021年6月14日より稼働しています。
「相続手続き業務システム」構築プロジェクトの特長
SMBC日興証券は、顧客の事務手続きに係る負荷を軽減することを目的として、相続手続きにおける電子化を推進するとともに、相続事務のさらなる効率化を図るべく、新たな「相続手続き業務システム」の導入を決定しました。本プロジェクトの特長は以下の通りです。
(1)相続手続きのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進
本プロジェクトにおいてシンプレクスは、相続手続きの効率化を図る土台として、SMBC日興証券の企画および業務ユーザー部門と連携することでBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を実施し、抜本的な業務プロセスの見直しの支援を行いました。さらに、証券手続きにおける電子化の実現においては、一部事項の法令改正に向けた当局対応サポートも実施しました。
(2)インターネット上で完結する「相続手続きフロントシステム」
被相続人の死亡連絡・相続手続き受付から、相続人への資産の振替までをインターネット上で完結することで、手続きにかかる負担の軽減を実現しました。また、問い合わせや手続きの状況を、顧客自身がインターネット上で確認できるなど、顧客満足度の向上にも貢献しています。
(3)相続事務のさらなる効率化を実現する「相続事務ミドル・バックシステム」
被相続人の死亡連絡・相続手続き受付から、手続き書類の授受、審査、振替など、煩雑な相続事務の電子化に対応すると共に、「ワークフローシステム」と「相続CRM」の提供により、スムーズな業務遂行を支援しています。
「ワークフローシステム」では、バックシステムから受領した金融資産や契約情報を基に、契約解除・取引停止等の指示を自動連携する機能のほか、顧客回答内容や相続手続きの方式に応じたチェックリスト・ルールを設定できる「チェックリストエンジン*4」を提供しています。
他方、「相続CRM」では、手続き状況、関係図、資産引継ぎ情報など、被相続人・相続人に関する情報を一元管理した上で、チェックリスト結果と自動連動する不備レター作成機能のほか、発送物指示やバックシステムへの振替指示等、さまざまな連携機能を提供しています。
2021年9月時点、シンプレクス調べ。
一定の条件を満たしている場合に限ります。
顧客情報は、堅牢なデータセンターで管理されております。
シンプレクスグループのAI企業であるDeep Percept株式会社が開発した「Deep Percept for Communication Automation」の対話型スクリプトエンジンを採用しています。
DX推進パートナーとしてのシンプレクス
シンプレクスは1997年の創業以来、メガバンクや大手証券、大手FX会社を筆頭に、日本を代表する金融機関に向けて、幅広いDXソリューションを提供しています。今後もシンプレクスでは、システム導入前のコンサルティングから導入後の運用保守までを一気通貫でサービス提供することにより、金融機関のDX推進をトータル支援してまいります。
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クロス・フロンティア ディビジョン セールスグループ 冨田
コーポレート・イノベーション ディビジョン 広報 平田