シンプレクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金子 英樹、以下シンプレクス)は、SMBC日興証券株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長(CEO):近藤 雄一郎、以下SMBC日興証券)の社内システム開発について、同社内での内製開発の支援を行いました。
今回構築したシステムはSMBC日興証券内で利用するワークフローシステムです。同社ではこれまでも既成のワークフローシステムを利用していました。一般的なワークフローシステムでは、関係者と調整が必要な内容について指摘が入ると、差し戻されてもう一度ワークフローを振り出しから開始せねばならないため、SMBC日興証券では事前にメール等で展開しレビューを受けたうえで、ワークフローを起票していました。これにより、添付ファイル付きのレビュー依頼メールが複数部門間でやり取りされるため、指摘内容の把握と反映確認の業務負担が大きいことと、指摘履歴がワークフローシステム上に残らないことから、本来のワークフローの役割を果たすワークフローシステムの構築を目指しました。
シンプレクスは本件にあたり、SMBC日興証券と共に、設計・開発を行いました。当初の要件であった「チーム・部署で業務推進が可能であること」「レビュー内容の伝達・申請内容の修正を双方向で行うことが可能であること」のみならず、当社からの提案として、今後の業務拡大・拡張を視野にいれることを想定し「BPMN2.0*でワークフローが設計できる仕組みを導入すること」と、短期での開発・引き継ぎを可能にするために「既存ナレッジとOSS(オープンソースソフトウェア)を組み合わせて開発すること」を前提として支援を行いました。本件の設計・開発は約半年間で完了し、SMBC日興証券内での稼働を開始しています。
シンプレクスは企業の真のテクノロジーパートナーとして、単にシステムを提供するのみならず、顧客のビジネスを成功に導くことをゴールに、課題に合わせたトータルソリューションを提供してまいります。
Business Process Model and Notation=ビジネスプロセスモデリング表記法。業務フローや手順を図式化する国際的な表記方法で、技術者/非技術者に関わらず、すべてのビジネス関係者が容易に理解できるように作られている。この表記方法に基づき業務フローのシステム実装を行うことで、実装を容易にするとともに保守性を高めることが可能。
シンプレクス株式会社について
シンプレクスは1997年の創業以来、メガバンクや大手総合証券を筆頭に、日本を代表する金融機関のテクノロジーパートナーとしてビジネスを展開してきました。現在では、金融領域で培った豊富なノウハウを活用し、金融以外の領域でもソリューションを展開しています。2019年3月にはAI企業のDeep Percept株式会社、2021年4月には総合コンサルティングファームのXspear Consulting株式会社がグループに加わり、創業時より付加価値の創造に取り組んできたシンプレクスとワンチームとなって、公的機関や金融機関、各業界をリードする企業のDXの推進を支援しています。
本件に関するお問い合わせ
クロス・フロンティアディビジョン 小坂
コーポレート・イノベーションディビジョン 広報 瀬川