概要
りそな銀行および埼玉りそな銀行に導入した市場フロントシステムは、シングルプラットフォームによる商品横断のリアルタイムポジション管理ができるのが特長です。先進の時価評価・リスク計測に加え、EUCツール群の大幅削減による開発コストの低減と保守効率の向上を実現しました。
導入背景
りそな銀行および埼玉りそな銀行は、総資産約43兆円、信託財産約23兆円を有する日本で第4位の金融グループである「りそなグループ」の中核を担う都市銀行です。同行では経営戦略上の重点施策のひとつに「変化を見据えた新たな収益機会の創出と深堀り」を掲げ、収益力の強化に取り組んでいます。こうした取り組みの一環として、更改時期を迎えていた市場フロントシステムの刷新を決定し、複数のパッケージシステムを比較検討した結果、「SimplexPRISM」を採用しました。
得られた成果
シングルプラットフォームによる商品横断のリアルタイムポジション管理を実現
フロント、ミドルおよびバックオフィスを対象ユーザとして、円貨/外貨資金、CP/CD、上場デリバティブおよびエキゾチックを含む店頭デリバティブを商品横断的に取り扱うことができるシングルプラットフォームとして「SimplexPRISM」を導入しました。
日中リアルタイムでの商品横断のポジション・リスク計測や、CSA 担保管理機能と連動したエクスポージャー管理など先進の機能に加え、本邦の会計制度にも対応しています。
先進の時価評価・リスク計測を実現
OISイールド、テナーベイシス、キューブボラティリティ等を取り込んだ最新のプライシング・リスク計算ロジックに対応し、数百種類におよぶベイシスリスクに対するセンシティビティ計算を実現しています。シンプレクス独自の分散計算機能により大量の計算処理を安価なサーバーインフラにより実現しています。
柔軟に設定できるポートフォリオ毎の自己取引ポジションおよび与信エクスポージャーの各計数に対する枠管理では、日中において瞬時にチェックが実行される業務環境を構築しました。
EUC ツール群を 1/4 に削減、開発コストの低減と保守効率を向上
旧システムにおいては不足する機能を補完する目的で作成された EUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)が200個以上存在し、複雑な構成による保守性の低さが課題となっていました。
「SimplexPRISM」では広範囲に業務をカバーする本体機能に加え、多様な商品および業務機能を前提に設計され保守性に優れたEUCプラットフォームを提供しています。結果として、EUCツールを約4分の1に大幅削減でき、EUC開発のコスト低減、保守効率の向上に寄与しました。
お客様情報
- 所在地
- 大阪市中央区備後町2丁目2番1号
- URL
- https://www.resonabank.co.jp/
- 所在地
- 埼玉県さいたま市浦和区常盤七丁目4番1号
- URL
- https://www.saitamaresona.co.jp/